ID: 007791 (Raw) | |||
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休日、待ち合わせ場所に向かうため、 ロータスレイクの街を歩いている。 時おり吹く風は冷たく、 思わず首をすくめてしまう。 | |||
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待ち合わせ場所に着くと、 相手はすでに到着していたようだ。 寒い中待たせてすまない、と声をかける。 | |||
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Purple Loosestrife | 「団長さん、こんにちは。 私も今来たばかりなので大丈夫です」 | ||
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Purple Loosestrife | 「でも、今日は冷えますね。 団長さんは寒くないですか?」 | ||
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そう訊ねてきた待ち合わせの相手―― ミソハギに、大丈夫だと笑って返す。 | |||
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だが、もうじき本格的な冬が来るからか、 たしかになかなかの冷え込み具合だ。 | |||
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Purple Loosestrife | 「ロータスレイクは雪が降ったり、 湖が凍ったりはしませんから、そこは助かりますけどね」 | ||
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ミソハギの言葉に頷きつつ、 早く暖かい店内に入ってしまおう、と提案する。 | |||
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Purple Loosestrife | 「そうですね。 それじゃあ、こちらです」 | ||
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ミソハギに促され、歩きはじめる。 今日はミソハギに誘われて、二人で買い物にやってきたのだ。 | |||
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彼女は穏やかで優秀な花騎士だ。 ただ、どうも一人でいることを極端に嫌っている節がある。 騎士団での生活においても、なるべく誰かと行動したがる。 それ自体は構わないのだが、少々気になるところではある……。 | |||
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そんな事を考えていると、 いつの間にか、目当ての店に到着したようだ。 ミソハギに顔を覗き込まれていた。 | |||
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Purple Loosestrife | 「団長さん……大丈夫ですか? なんだかぼーっとしていましたけど……」 | ||
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Purple Loosestrife | 「あ、もしかして……やっぱりご迷惑でしたか? 一緒にお買い物に来てほしい、なんて……」 | ||
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そんな事はない、と慌てて否定する。 誘われたのはとても嬉しい。 | |||
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Purple Loosestrife | 「よかったです。 ……私、一人で行動するのがどうしても苦手で。 いつも、騎士団の皆と買い物に行ったり、 ご飯を食べに行ったりしているんです」 | ||
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Purple Loosestrife | 「今日も、何人か声をかけたんですけど、 皆予定が入ってしまっていて……」 | ||
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Purple Loosestrife | 「だから、団長さんが来てくれて本当に嬉しいです」 | ||
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はにかむミソハギに、こちらも笑顔を返す。 こちらこそ、休日を過ごす相手に選んでもらって光栄だ。 | |||
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Purple Loosestrife | 「団長さんも、何か買うものがあったら言ってください。 よかったら、一緒に選びましょう」 | ||
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欲しいものか……それなら……。 | |||
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一通りミソハギの買い物を済ませた後、 こちらの要望でさらにいくつかの店をまわり、 最後に訪れたのは衣料品の店だった。 | |||
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Purple Loosestrife | 「お洋服……じゃなくて、手袋のコーナーですか?」 | ||
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そうだ、と頷き、さっそく手袋を物色し始める。 色はやはり……ピンク系がいいだろうか……? | |||
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Purple Loosestrife | 「ピ、ピンク……? いえ、団長さんがいいなら、いいと思いますけど……。 でも、今手に持っているのは、 団長さんには小さいんじゃ……?」 | ||
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いやいや、これは自分用ではない。 ミソハギのために選んでいるのだ。 | |||
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Purple Loosestrife | 「え、わ、私にですか? でも……」 | ||
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買い物に付き合ってくれたお礼だ、と言うと ミソハギはさらに慌てる。 | |||
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Purple Loosestrife | 「そんな……! それならこっちこそお礼をしないといけません! お誘いしたのは私なんですから……!」 | ||
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なら、お互いに手袋をプレゼントし合うのはどうだろうか。 ミソハギは一人で買い物に行かずに済んだ、 こちらは休日を有意義に過ごす事ができたお礼として。 | |||
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それに、これからまだまだ寒くなっていくだろう。 しっかり暖かい格好をしてほしい。 | |||
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Purple Loosestrife | 「団長さん……分かりました。 本当にありがとうございます」 | ||
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微笑むミソハギにこちらも微笑み返す。 少々強引だが、どうやら納得してくれたようだ。 | |||
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Purple Loosestrife | 「じゃあ、えっと……団長さんに似合う色は……」 | ||
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Character | Text | Play | |
Purple Loosestrife | 「えへへ、温かいですね……」 | ||
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店を出て、買ったばかりの手袋をそれぞれつける。 ミソハギの言葉にそうだな、と返すと、 彼女はより一層嬉しそうに顔をほころばせるのだった。 | |||
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