Mission Synopsis[]
Official Outline (Japanese)[]
任務20 フォス平原 カサブランカの手引きにより、 クジラ型飛行船でブロッサムヒルへと戻ってきた一行は、 国の危機を救うべく、夥しい数の害虫へ戦いを挑む――。
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Japanese[]
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通常任務20 20-1 懐かしき土地の今 | |
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Speaker | Text |
セントポーリア | 「ふわぁ……すっごく高いですねぇ……。 ワレモコウちゃん、大丈夫ですか? さっきからうずくまっているみたいですけど……」 |
ワレモコウ | 「断じて、問題ないです? 少し、先のことに備えていただけ……」 |
セントポーリア | 「……? なら、いいんですけど。 それにしても、すごい景色ですね~」 |
ワレモコウ | 「色々なものが小さく見えるです? まるで、ボードゲームを上から俯瞰しているような……」 |
ギンラン | 「それで言うと……やはり、あの黒い点はすべて、 西の荒野から飛ばされてきた害虫なのでしょうか……」 |
アブラナ | 「害虫との戦いは千年も続いている……なんて、誇張だと思ってたけど。 カラクリがわかって、むしろすっきりしたかも」 |
アブラナ | 「つまり、こういうことでしょ? 西の荒野は危険すぎて攻め入れない。 その奥地から、魔法みたいに空間を無視して害虫が飛ばされてくる。 ……道理で終わらないわけよね、この戦い」 |
セントポーリア | 「だとしたら……わたしたちの戦いは、無意味?」 |
ワレモコウ | 「断じて、そんなことはないです? 戦わなければ、とっくの昔に敗北必至」 |
アブラナ | 「そうよ。それに、害虫だって……ううん。 戦局だけ見たら、害虫の方が苦しいとも言えるんじゃないかしら」 |
セントポーリア | 「そうなんですか?」 |
アブラナ | 「だって、考えてもみてよ。 確かに害虫はスプリングガーデン中に現れるけど、 西の荒野から先へは、千年前から一歩も進めてないじゃない。 ……サクラやクロユリみたいな花騎士たちが、食い止めてるから」 |
セントポーリア | 「なるほど……どっちも勝ってなくて、どっちも負けてない。 確かに今は、そういう状況なのかもしれませんね」 |
アブラナ | 「うん。だから、あそこが最前線なのよ」 |
アブラナ | 「いつか、調査の任務だけじゃなくて、 あの極限で戦えるようにならないと……」 |
ギンラン | 「そうですわね……。 でも今は、目の前の危機をどうにかしませんと。 なかなか、着陸しないみたいですが……」 |
ワレモコウ | 「害虫が多くて、予定の中心街に着陸できない? 一度、北の港町まで行くみたいです?」 |
アブラナ | 「よっ、と……ここまで乗せてくれて、ありがと! って、カサブランカにも伝えといて!」 |
セントポーリア | 「それでは、中心街を目指して~……れっつ・ご~!」 |
通常任務20 20-2 応援要請の報せを聞いて | |
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Speaker | Text |
――ブロッサムヒル フォス平原―― | |
セントポーリア | 「ふぅぅ……すっごい数ですねぇ。 ブロッサムヒルとは思えません~」 |
ワレモコウ | 「でも、西の荒野に比べたら楽です……? モコウ、まだまだ行けそうですし」 |
ギンラン | 「やはり、世界花の恩恵が届くところと そうでないところとでは、体力の消耗具合も違いますわね」 |
アブラナ | 「そうね。どこもかしこも西の荒野みたいになっちゃったら、 戦えるものも戦えなくなっちゃうわ。なんとしてでも守りきらないと……」 |
ハクモクレン | 「む……ちょっと待て! 貴公ら、どこへ行く気だ」 |
セントポーリア | 「どこ、と言われますと、中心街の方に?」 |
ハクモクレン | 「それはならん。 今は非常事態でな、通行止めをさせてもらっている」 |
アブラナ | 「いや、あたしたちも花騎士なんだけど」 |
ハクモクレン | 「戦う意志があるのなら、今は我々の指揮下に入ってもらうことになる」 |
ギンラン | 「……指揮下に入ったら、中心街に行かせてもらえますか?」 |
ハクモクレン | 「いいや、この周辺の警備に加わってもらう。 中心街はすでに相応の花騎士達が向かっている。 彼女たちが戦いに集中できるよう、露払いをするのもまた立派な務めだ」 |
セントポーリア | 「あらあら……ハクモクレンさん、 相変わらず頑固さんですね~……」 |
アブラナ | 「うぐぐ、こんなところで足止め食らってる場合じゃないのに……!」 |
ワレモコウ | 「……モコウたち、指揮下には入らないです?」 |
ハクモクレン | 「そうか、残念だ。なら、安全なところに避難してくれ」 |
ワレモコウ | 「それはならじ、です? モコウたちも任務中……。 この書状の通り、中心街に行かないと」 |
ハクモクレン | 「書状? ……ほう、西の荒野の調査か。 なかなか立派な任務だが、しかし今回の件とは関係が……」 |
ワレモコウ | 「見てほしいのは、もう一枚の方? 緊急の用件が書いてあるのは、そっち」 |
ハクモクレン | 「む? こ、この……字が、異様に細かい文章か……。 うむ……これは、読むのに苦労しそうだが……。 仕方ない、少し待っていてくれ。えぇっと、なになに…………」 |
ワレモコウ | 「……みんな、今のうちです?」 |
セントポーリア | 「え? あ、ちょっと、ワレモコウちゃん……」 |
ハクモクレン | 「……うむ、至って普通の報告書だな。 これだけでは中心街へ行かせるわけには……」 |
ハクモクレン | 「あっ、いない! ひ、人を出し抜くとは……ま、待てー!」 |
通常任務20 20-3 平原を駆ける花騎士 | |
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Speaker | Text |
――ブロッサムヒル フォス平原―― | |
ギンラン | 「さ、策士でしたわね、ワレモコウさん……。 偽物の書状で時間稼ぎとは」 |
ワレモコウ | 「偽物、違うです? モコウ、嘘は断じてついてない……。 西の荒野の報告書、火急に女王陛下へ届けるべき?」 |
ハクモクレン | 「その報告書を置いて、ぜぇ、はぁ……。 中心街へ向かうのは、おかしいだろう……はぁ、はぁ……」 |
アブラナ | 「うわ、もう追いつかれた」 |
ハクモクレン | 「当然だ……ぜぇ、ぜぇ……。 貴公らが害虫を、はぁ、はぁ……倒したあとの道だか、ら……」 |
ギンラン | 「それにしては、息も絶え絶えのようですが……」 |
アネモネ | 「ハクモクレンさん。持ち場、変わったの?」 |
ハクモクレン | 「おぉ、アネモネ殿……いや、そういうわけでは……。 通行止めのところを、ムリヤリ突破されて……はぁ、はぁ…………」 |
セントポーリア | 「わたしたち、中心街に行かないといけないんです。 お願いします、通してもらえませんか……?」 |
ハクモクレン | 「はぁ、ふぅ……だから、言っただろう。今は緊急事態で……」 |
アネモネ | 「いいんじゃないかな、別に」 |
ハクモクレン | 「あ、アネモネ殿? それでは規則が……」 |
アネモネ | 「うん。だから、条件付き」 |
セントポーリア | 「条件……ですか?」 |
アネモネ | 「今、害虫の群れがひとつ、こっちに向かってきてる。 それを討伐できたら、中心街に行っても大丈夫。 そういう実力があるって、フォローもできる」 |
アネモネ | 「でも……それができないなら、下がってもらう。それでいい?」 |
アブラナ | 「文句はないわ。それで十分よ」 |
ハクモクレン | 「……随分と酷な要求をするんだな」 |
アネモネ | 「そうかな? 別に、信じたわけじゃないけど……。 あの目は、本気の目だった。試してみる価値くらいはありそうかな、って」 |
ハクモクレン | 「ふむ……そうだな。この状況では確かに、 心強い援軍であることを願った方がよさそうだ」 |
通常任務20 20-4 害虫の脅威を排除せよ | |
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Speaker | Text |
――ブロッサムヒル フォス平原―― | |
アブラナ | 「よっし……どうよ、倒したわよ! これで文句ないわよね!」 |
アネモネ | 「……うん。約束は、約束だから。 向こうはもっと大変だと思うけど、頑張ってね」 |
セントポーリア | 「ありがとうございました~。 ハクモクレンさん、アネモネさんも、どうかご無事で~」 |
ハクモクレン | 「……驚いた。まさかあそこまでやるとは」 |
アネモネ | 「たくさんの経験を積み重ねてきた戦い方だった、かな。 うん……私たちもうかうかしてられないね」 |
ワレモコウ | 「進めば進むほど、敵が多くなってくる? でも……」 |
ギンラン | 「戦い慣れた場所ですもの、遅れを取ったりはしませんわ!」 |
セントポーリア | 「どんどん行きましょう~! ……っと、そういえばアブラナさんは……?」 |
アブラナ | 「ご、ごめん! ちょっと、他の部隊に聞き込みしてて……」 |
セントポーリア | 「イチゴさんの安否、でしょうか。 そのぉ……どうでしたか……?」 |
アブラナ | 「イチゴは大丈夫だったんだけど……。 そ、それよりも! 向こうに救援の遅れているところがあって、 そこに……な、ナズナがいるみたい……!」 |
ワレモコウ | 「そ、それは本当です……?」 |
セントポーリア | 「良かったぁ……ナズナさん、無事だったんですね~」 |
アブラナ | 「まだわからないっていうか、 むしろ危ないみたいなんだってば! 行きましょう!」 |
通常任務20 20-5 いざ、共同戦線! | |
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Speaker | Text |
――ブロッサムヒル フォス平原―― | |
アブラナ | 「はっ、はぁ……救援はどう!? ちゃんと進んでるの!?」 |
ワレモコウ | 「も、もう少しみたいです? それと、ナズナはどこに……」 |
セントポーリア | 「見てません……けど、声が聞こえるような……」 |
セントポーリア | 「……あっち。あっちです、声がします!」 |
ギンラン | 「あちらは確かに、まだ行っていませんね……急ぎましょう!」 |
害虫 | 「キュォァアアアア!!」 |
ナズナ | 「あわわ……こ、来ないでください~!」 |
セントポーリア | 「い、いました! いましたよ! お~い、ナズナさぁ~ん!!」 |
ナズナ | 「あっ……み、みなさん!? 団長さまも……よ、良かった、無事みたいで……」 |
害虫 | 「キュォァアアアア!!」 |
ナズナ | 「ああぁ……そうでした! こっちは無事じゃありませんでした……!!」 |
セントポーリア | 「あれは……フリンデちゃん? あんなに大きな害虫まで、飛ばされてきたんですね」 |
ワレモコウ | 「でも、十分戦えるです? 一体だけなら、迅速に助け出すことも……」 |
害虫 | 「キュォァアアアア!!」 |
害虫 | 「キュォァアアアア!!」 |
害虫 | 「キュォァアアアア!!」 |
ワレモコウ | 「……こ、この数は想定外です……?」 |
ギンラン | 「い、一体どうしたら……全部相手にしていたら、救出が……!」 |
??? | 「――――掃除、するね」 |
アネモネ | 「……行って、今のうちに」 |
ギンラン | 「あ、アネモネさん!? ……す、すみません、ありがとうございます!」 |
アネモネ | 「……ありがとう、か。 ……悪くはない、かな」 |
害虫 | 「キュ、ォ、ァ、ァァアアアア…………!!!!」 |
アネモネ | 「……っ!!」 |
ハクモクレン | 「詰めが甘いぞ、アネモネ殿」 |
アネモネ | 「ハクモクレンさん……ありがとう」 |
ハクモクレン | 「騎士として当然の務めだ。 それに、礼を言うのはまだ早い。 あとはどうやらここだけらしい……私も加勢する!」 |
アネモネ | 「……うん、そうだね。さっさと片付けないと……!」 |
通常任務20 20-5 ED ひとつ、旅の終わり | |
---|---|
Speaker | Text |
ナズナ | 「だ、団長さま! みなさーん!」 |
セントポーリア | 「ナ~ズ~ナ~さぁ~ん!」 |
アブラナ | 「あぁ、良かった……もう会えないんじゃないかって……」 |
ハクモクレン | 「ふむ……めでたしめでたし、といったところか?」 |
ギンラン | 「えぇ! ハクモクレンさんや アネモネさんたちの協力がなかったら、どうなることかと……。 本当に、ありがとうございました!」 |
アネモネ | 「ううん。それはこちらこそ。 あなたたちが加勢してくれたから、他の討伐もうまく進んだし。 ……今はもう、ほとんど終わってるんじゃないかな?」 |
ワレモコウ | 「警戒の兵力を残して、あとは帰還するみたい……? モコウたちはどうするです?」 |
アブラナ | 「決まってるでしょ、残るわよ。 他にもまだ困っている人がいるかもしれな……」 |
アブラナ | 「――っと、と…………」 |
ハクモクレン | 「随分と消耗しているようだな。 あとは我々や他の部隊に任せて休め」 |
ハクモクレン | 「それに……ほら、この書状。 女王陛下に届けて、報告するのだろう?」 |
ワレモコウ | 「あ……そ、そうでした……。 これで……これでようやく、長い旅が終わるです……?」 |
ナズナ | 「そうですね。報告を終えるまでが任務! と、言いますから」 |
ギンラン | 「つまり、報告さえしなければずっと一緒にいられる、と……」 |
ナズナ | 「ええぇ」 |
ギンラン | 「ふふ、冗談ですわ。大丈夫です、わかっています」 |
セントポーリア | 「そうですよぅ、子どもじゃないんですし。 ナズナさんこそ、お別れしても、泣いたりしないでくださいね~?」 |
ナズナ | 「そんなこと……そんなことは……」 |
ナズナ | 「――ありませんよ! ……ありません。 だって、楽しかったから……だから、わたしも大丈夫です。 平気です。平気なんです」 |
セントポーリア | 「……そうですかぁ」 |
ナズナ | 「はい、そうです。そうなんです!」 |
ギンラン | 「……それでは、そろそろ」 |
アブラナ | 「まっ、やることがあるなら仕方ないわね」 |
ワレモコウ | 「モコウたちも、帰るです?」 |
ナズナ | 「はい、帰りましょう。 わたしたちの旅の出発点――ブロッサムヒルに」 |
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