Flower Knight Girl Wikia
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Mission Synopsis[]

Official Outline (Japanese)[]

任務21 富と誇りの遊歩道
ブロッサムヒル大襲撃から数日後――。
団長補佐ナズナを欠いた騎士団一行は、
リリィウッドで静かに休暇を過ごしていたが……。

Summary[]

Scene Synopsis[]

Part 1:[]

Part 2:[]

Part 3:[]

Part 4:[]

Part 5:[]

Conclusion[]

Game Script[]

Japanese[]

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通常任務21 21-1 富と誇りの輸送部隊?
Speaker Text
突如としてブロッサムヒルを襲った害虫の大群――。
その掃討戦から数日が過ぎ、警戒網も少しずつ解除されていった。
とはいえ、以前よりも明らかに見かける機会の増えた花騎士や警備兵は、
一般民衆にも暗に「警戒」の二文字を忘れないよう呼びかけ続けている。
千年も続くある種の“日常”は表情を変え、
平穏な街の空気に埋もれていた緊張感が少しずつ首をもたげ始めていた。
先日の騒動は、新たに上がった西の荒野の調査報告書により、
一部の害虫が保有する、魔法のように空間を飛び越える能力が原因と判明。
サクラ、クロユリなどの有力な花騎士も同様の報告を上げたことから、
騎士団の中には任務を待たず既に行動を起こしているところもあるという。
さて――いち早くその報告書を上げ、
先日のブロッサムヒル危機にも彗星の如く現れて多くの人々を救出し、
数々の活躍を女王直々に認められた、あの騎士団は今…………。
セントポーリア 「ふんふんふんふ~ん♪
 ……あ。団長さん、こんにちは~」
セントポーリア 「え? どうしてこんなにのんびりしているのか……ですか?
 それはほら、久しぶりにお休みが取れたので、
 みなさんと一緒にゆったり、まった~りと……」
アブラナ 「してるわけじゃなかったんだけどね、別に」
セントポーリア 「あらあら?」
ワレモコウ 「休暇をもらったのは事実?
 その時間で、西の荒野に関しての調べ物……。
 そのために、リリィウッドに来たはずです……?」
セントポーリア 「……おぉ。そういえば、そうでしたね~」
ワレモコウ 「リリィウッドは、西の荒野にとても近い……。
 歴史も長い国ですし?
 ベルガモットバレーよりも、資料は多いはず……」
ギンラン 「そう思って来たわけですが……。
 重要文献に関しては、閲覧制限が厳しいんですよね。
 この国らしいと言えばらしいので、仕方のない話ですけれど」
アブラナ 「そうなのよね。
 色々探してみたけど、一般的に読めるものだと
 そろそろ限界というか、行き詰まってきたというか」
セントポーリア 「ならやっぱり、
 ゆっくり休憩を取るべきかと~」
アブラナ 「物は言いようね、はぁ……。
 こんなとき、ナズナがいたらもっと詳しいことが……」
アブラナ 「……ダメね、しっかりしないと。
 こんなんじゃ、これから先やっていけないわ」
セントポーリア 「…………」
アカシア 「あら、もしかしてヒマなの?」
セントポーリア 「ヒマといいますか、
 何をしたらいいのかわからないといいますか……。
 あらあら? あなたは…………」
アカシア 「こんにちは。アカシア隊隊長のアカシアよ。
 それで――あなたたちはこの間、
 西の荒野の調査任務から帰ってきた凄腕の騎士団。どう、アタリ?」
ギンラン 「凄腕……か、どうかはわかりませんが。
 西の荒野には、確かに行って参りましたわ」
アカシア 「謙遜しない、謙遜しない。
 この前のブロッサムヒル大決戦でも、大活躍したって噂よ?」
アカシア 「それでね、その噂の騎士団さんに、
 私たちの仕事をちょーっと手伝ってもらおうかなぁ、なんて」
ギンラン 「きゅ、急ですわね……えっと、私たち今、調べ物の最中で……」
アカシア 「行き詰まってたって言ってたじゃない。
 気分転換と人助けで一石二鳥と思って、ね?
 バナナオーシャンまでさーっと行って、帰ってくるだけだから。
 ……はい、決まり! それでは、しゅぱぁーつ!」
通常任務21 21-2 輸送に危険はつきもの?
Speaker Text
――リリィウッド・バナナオーシャン間 富と誇りの遊歩道――
アカシア 「ふんふんふんふ~ん♪」
ギンラン 「アカシアさん、行動力がすごいですわね……。
 はい、と返事した覚えがないのに、いつのまにか……」
セントポーリア 「まぁまぁ。アカシアさんの言うとおり、
 調べ物も行き詰まっていたことですし、
 気分転換だと思えばいいのではないでしょうか~♪」
ギンラン 「……そうですわね。彼女の器の大きさといいますか、
 物事に動じない態度は見倣うべきところがありそうですし」
アカシア 「あはは。お世辞はいらないって。
 まぁ、私なんかでよければ、いくらでも真似してくれていいけど。
 それと、答えられることなら何でも訊いてねー」
アブラナ 「あ、そう? それじゃあ早速訊きたいんだけど。
 ……この荷車、妙に重くない?」
アカシア 「ん? そうかな?
 いつも荷物はけっこう限界まで積んでるから、こんなものだよー」
アブラナ 「そう? ふぅん、そういうものなのね……?」
ワレモコウ 「……いま、荷物が動いたような?」
アカシア 「んん? そうかなぁ?
 ほら、平坦に見えても道には凹凸があるし、
 荷車が揺れただけだよー」
ワレモコウ 「そうなんです……?」
アブラナ 「動じなさすぎるのも、
 こっちとしては不安になってくるわね……」
通常任務21 21-3 急がば回れ
Speaker Text
――リリィウッド・バナナオーシャン間 富と誇りの遊歩道――
アブラナ 「……やっぱり勘違いじゃない。
 この荷物、どう考えても不自然よ!」
アカシア 「あっ! ちょ、ちょっと! 荷物に何をして……」
エピデンドラム 「ふわぁぁ……うぅん、見つかっちゃったかぁ」
アブラナ 「ほら、やっぱり!」
ギンラン 「え、エピデンドラムさん?」
エピデンドラム 「あ、ギンランだ。おっはよー」
ギンラン 「おはようございます……ではなくて。
 え、ずっと乗っていたのですか? 一体いつから……」
エピデンドラム 「ん~と、ブロッサムヒルからかな?
 リリィウッドに行くみたいだから、こっそり乗り込んじゃった」
セントポーリア 「あらあらぁ、それはすごいですね~。
 アカシアさんの目を欺くなんて、
 なかなかできることではないと思います~」
アカシア 「え? あ、そ、そうね……あはは。
 あ。でも今はバナナオーシャンに向かってるところなんだけど」
エピデンドラム 「えぇ? 困るよぉ、戻って戻って~」
アカシア 「困るって言われると……こっちが困るんだけど?」
エピデンドラム 「そうなの? うぅん……あ、やっぱりいいやぁ。
 このままバナナオーシャンまで行って、
 そこでのんびりバカンスしてから、リリィウッドに帰ることにする~」
アブラナ 「いやいやいや、どこ行くつもりよ」
エピデンドラム 「どこって……荷車の上?」
アブラナ 「自分の足で歩きなさい!」
通常任務21 21-4 すべてを見渡せば
Speaker Text
――リリィウッド・バナナオーシャン間 富と誇りの遊歩道――
エピデンドラム 「ふぅ、疲れたぁ……もう乗ってもいい?」
ギンラン 「もう、と言いますか……まだそんなに進んでいませんが」
エピデンドラム 「十分歩いたよ~。
 ねぇねぇ、ダメかな? ダメ?
 足が棒になっちゃうよ~!」
アカシア 「……やれやれ、しょうがない。
 頑張ったし、いいよ。荷車に乗っても」
エピデンドラム 「ホント!? わぁい、ありがと!
 そうそう、このウサギの仔と茶色いけもけもをよろしく……」
エピデンドラム 「って、クリームゥ! ショコラァ!!」
アカシア 「頑張ってたのは、こっちの小動物たちだったから。
 休ませるならこっちが先でしょ?」
エピデンドラム 「そんなぁ……みんながいないと、あたし、害虫と戦えないよぅ……」
セントポーリア 「そんなことばっかり言って、
 あんまりみなさんを困らせたら、メッ、ですよ~?」
害虫 「キシャー!」
アブラナ 「っと、こんなタイミングで……。
 行くわよ、みんな。戦闘準備! ほら、エピデンドラムも!」
エピデンドラム 「え? あっ……ちょ、ちょっと待って。
 いま準備するから……」
エピデンドラム 「えっと、あれ? かばんはどこ?
 銃の持ち方、こうだったっけ……えっと、えぇっとぉ………」
エピデンドラム 「クリームゥ、ショコラァ! 助けて~!!」
アカシア 「まさか本当に戦力ダウンするとは……」
ワレモコウ 「ウサギとタヌキ……タヌキ?
 ……とりあえず、ご主人様のところに帰してあげるです?」
通常任務21 21-5 任務は完璧に
Speaker Text
――バナナオーシャン 中心街付近――
エピデンドラム 「わーい、バナナオーシャンに着いたー!
 それじゃ、あたしはこれで……」
アカシア 「ん、どこに行くの?
 任務はまだ終わってないよ」
エピデンドラム 「任務? 任務はほら、あたし関係ないし?」
アカシア 「荷車に乗ったんだから、任務にも乗っかってくれないと。
 ここまで来たんだし、配達が終わるまで手伝ってよ」
エピデンドラム 「えぇ……それを言うなら、他にも働くべき人がそこに……」
アカシア 「おっと、そこまで」
エピデンドラム 「もがが」
アブラナ 「……?
 なんでもいいけど、行くなら行きましょうよ」
ワレモコウ 「のんびりまったりしてると、日が暮れちゃうです?」
アカシア 「おっと、それもそうだね。
 それじゃ、さっさと行って、さっさと終わらせちゃおう」
エピデンドラム 「うぅ……みんなすごいねぇ、やる気があって。
 団長はさぞかし立派で、その団長補佐も優秀な人なんだろうねぇ……」
セントポーリア 「…………」
ギンラン 「…………」
エピデンドラム 「あ、あれ? あたし、何か変なこと言っちゃった……?」
ギンラン 「いえ……別に、何でもありませんわ」
セントポーリア 「はい……そ、それでは。お勤めにまいりましょう~」
通常任務21 21-5 ED 最高のお届けものを
Speaker Text
エピデンドラム 「よぉっし、終わり! 今度こそ終わり!
 それじゃ、あたしはここで! はい、さようなら~!」
アカシア 「はい、お疲れ様~……って、言う前に行っちゃった。
 みんなもお疲れ様。すっごく助かっちゃった」
セントポーリア 「いえいえ。私たちも、いい経験ができましたし~」
アブラナ 「まさか、人を運ぶことになるとは思わなかったけどね……」
ワレモコウ 「……それで、これからどうするです?」
ギンラン 「どうしましょうか。
 ……どうしたらいいのでしょうか、団長さん?」
アカシア 「……何かお困り?」
アブラナ 「べ、別に困ってるわけじゃないわよ」
アブラナ 「……ただ、なんというか。
 こういうときに指針を立ててくれる人が、
 団長以外にもいたら、団長が少しは楽できるかなって……」
アカシア 「ふふっ。そっか、そっか。
 ……そんなみんなに、実はお届けものがあってね」
ギンラン 「お届けもの……?」
ナズナ 「じゃ……じゃじゃじゃ、じゃーん!」
セントポーリア 「……おぉぉ? な、ナズナさ~ん!」
セントポーリア 「……あらあら? ナズナさん?
 荷車から降りてきましたけど……」
アブラナ 「え……何、どういうこと?
 なんでナズナがここに……?」
ナズナ 「えっと、その……この前の任務で、
 みなさんすごく活躍されて、
 色々と表彰されたり、認められたりしたじゃないですか」
セントポーリア 「はい、そうでしたね~」
ナズナ 「それで、ありがたいことに、
 わたしの評価も色々と上がりまして……」
アブラナ 「……うん?」
ナズナ 「それでそれで、その……女王様から、
 所属を希望する騎士団があれば、
 そこに行ってもいいよ、といったことを言われまして……」
ギンラン 「…………はい?」
アブラナ 「つまり……えっと…………?」
ナズナ 「つまり……団長さまやみなさんがよければ、
 またご一緒させていただけないかな、なんて……」
アカシア 「――と、いう話を私がたまたま聞いてね。
 これはサプライズにしたらちょっとおもしろいかな~、
 なんて思いついちゃったからさ、一芝居打つことにしたの」
アカシア 「ま。我ながら、最初の誘い方は強引だったと思うし、
 本当に仕事を手伝ってもらう必要はなかったかもしれないし、
 なぜかエピデンドラムも乗ってて、途中でばれるかと焦ったけど……。
 そこは大目に見てもらえると嬉しいかな? あはは」
ギンラン 「なんと、まぁ……」
ワレモコウ 「そういうことだったです……?」
ナズナ 「あ、えっと……だ、ダメですよね、やっぱり……。
 その、みなさん、あんなに悩んでくれて、
 それで心の整理がついて、いい雰囲気でお別れできたのに……。
 また、わたしのわがままといいますか、そんなことで……」
ナズナ 「あ、あくまでわたしの希望ですので!
 ダメならダメで、それはそれで全然問題ないといいますか……。
 すでに計画を立てていたりするかもしれませんし、
 そこにわたしが無理に加わりたいとか、そういうことは……」
ナズナ 「でも、その、できたらやっぱり……。
 い、いえいえ! 贅沢は言いません!
 ……言いません、けど……けどぉ…………」
セントポーリア 「――ナズナさん」
ナズナ 「は、はいっ!」
セントポーリア 「――おかえりなさい、です~」
 ギンラン  「――おかえりなさい」
 アブラナ  「――おかえり」
 ワレモコウ  「――おかえりです?」
ナズナ 「…………」
ナズナ 「――ただいま!」

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